リバ剣の裏部屋2022

46歳で28年ぶりにリバ剣(当時二段)、現在錬士六段。目標は死ぬまでに八段受審^_^

県連稽古

昨日はちょこっと飲んで帰り、今日の稽古に備えた?

県連稽古会が日曜日に行われるのはだいたい年二回

前回の鎌倉開催の時は桜ちゃん所属の剣桜会さんとの合同稽古と重なったので今回の大和スポーツセンターは今年最初の県連稽古だ。

大和には二年前に館長に連れて来て頂いて以来の参加になる。

昨年、鎌倉武道館開催の時、10時からだから9時半で大丈夫かと思ったら、準備体操がすぐに始まって焦った。

今日はそのような事がないように家を7時に出発、スポーツセンターには思ったより早く8時に到着。

こりゃ早すぎた(;^_^A

開場は9時。

車の中で時間をつぶしたが8時半には入り口の駐車場は満車、9時には奥の駐車場も満車、第二駐車場に皆回されていた。

次回のためにメモしとこう。φ(.. )

エレベータで三階の武道場

着替えの会場にはまだちらほら

先をとって着替えを済ませ、稽古をする道場へ向かう。

剣士会の米○先生が既にいらして声をかけて頂いた。準備体操をしながら米○先生と会話をしていたら、続々集まって来る。神奈川県全域から総勢60名程の先生方が集まった。K和高校の後輩で高校教員のA君が藤沢の垂れマークを着けて参加していた。ほかに顔見知りの先生はほとんどいない。

上座の先生は川崎先生、幸野先生、椎名先生、佐藤先生、小山先生、岩尾先生、岡見先生が参加された。

小林先生は所用で欠席との事。

稽古は椎名先生の面打ち指導から始まった。

「今日集まっている方々は中高年の方々がほとんど、若者達が行っている試合重視の剣道も確かに今の彼らには大切な事、だが、我々が先達の先生方から習った剣道を正しく伝えて行かなければ、本来の剣道が衰退してしまう。今一度基本の面を再確認して頂きたい!」

と口上された後、正しい素振りから指導される。

左拳を臍から一握り半前に出した位置から小指、薬指を締めながら前に出し肩を使って振り上げる。肘は使わない。剣先は拳より下には行かない(背中につけない)。天井に向かって行く感じだ。

そこから下段まで振る。手首、肘は使わず、使うのはあくまで肩。

次に正面打ち。

面の上をめがけて打つのではなく、顎まで切り込むように打つ。頭をよけられたら剣先が肩のやや上、耳の横あたりまで打ちこむように。この打ち方をすると手元が下にあるので当たった瞬間竹刀がしなる。強度のあるしっかりした打ちになる。

また、右足で踏み込む事に意識を置くのではなく、左足で腰を押すように、そしてすぐに引き付ける。左足を残すと当たらない距離でも、左足をしっかり引き付けると当たる。

手の内はやわらかく、道具に仕事をさせる、竹刀に方向性と気を込め当たる瞬間だけ手の内を締める。が、振りかぶり、振り下ろし、打った後は竹刀に余分な力を加えない。

椎名先生が本来の面打ちを説明しながら実演された。凄かったのは竹刀をつまんだだけで説明されていた肩使用の面打ちをされた時だ。当たる瞬間はビシッと冴えがあるが、前後は完全に脱力している。

まさしく、大工職人が鉋をかけているような面打ちだ。余分な力は微塵も入っていない。

指導を受けた後、その打ち方を面を着けて実践する。

「今日は皆同じような年代だから段は関係なしで並んで下さい」と椎名先生。

私にとっては有難いことだ。

三本交代で指導頂いた面を打ちあう。その後、その面打ちを意識した3分間の回り稽古をした。今日はお相手に6、7段の先生方もいらっしゃる。誰にせよ、皆自分より上手の先生方だ。位負けしないように審査のつもりで立ち会う。どの先生も初めての方々。私の事など知る由もなし、臍下に力を込め初太刀を大切に稽古する。

五人程稽古した後、元立ち稽古へ。八段の先生が面を着けられる。

ふくらはぎの調子が気になっていたので、地稽古ははじめから一人の先生とだけと決めていた。号令がかかるや、一斉にどの先生の前にも長蛇の列ができる。

私は前回もお願いした小山先生に並んだ。

流石に懐が広い、もて遊ばれたような内容だったが、今の自分には精一杯だ。

その後は椎名先生の列の横で椎名先生の足に注目して見取り稽古をした。

面打ち指導の際、「私は面の打ち方は指導できるが、打ちを出す機は教えられない。それは稽古を通して自分で身につけていただきたい」と前起きされた上で、「企業秘密だが参考までに自分のやり方をお見せしましょう。」と

オヤジギャグはお愛敬。

(^o^;

その打ち方とは

充分気攻めして間を詰めた後、右膝の力を抜く、すると前に倒れそうになる。この動きに相手が反応して出てくる起こりを上記で指導頂いた打ち方で仕留める。

重心の滑落を使った古武道の動きによる攻め方だ。

理屈はわかっても今の自分にはその前仕事、技前の攻めが出来ていないので到底真似できるものじゃない。

この打ち方は少しでも動けば相手が打たざるを得ない状態迄に気攻めで乗り勝っていなければできない。

ただ前のめりになる部分だけ真似ても、それはただの色となり、逆に打たれる。

一朝一夕には修得できるもんじゃない。

その膝の攻めをじーっと

( -_-)見取りした。

皆、引き出されてしまう。

とにかく動きが柔らかい

。まるで踊りでも舞っているよう。それでいて当たる瞬間はビシッ!

神業だ。

今日は椎名先生の指導稽古を受けられただけで充分満足。ふくらはぎも爆発することなく終えられた。

今日の教えを次回の稽古に活かして行きたい。

おまけ

着替えの際、回りを見回したが、白い防具袋は私だけだった(^^)v

目立つこと(;^_^A