リバ剣の裏部屋2022

46歳で28年ぶりにリバ剣(当時二段)、現在錬士六段。目標は死ぬまでに八段受審^_^

道場とは

 日本中が空を見上げた22日水曜日

 残念ながら殆どの地域は天候に見放されてしまった。

 

 一番のスポットのはずの悪石島では竜巻の危険も出て

 観光客が避難するというアクシデント。

 高いお金を掛けた方々には残念な結果となってしまった。

 ロケットで天候を管理すると報道された中国でも

 上海をみる限り、人為的操作はしなかったようだ。

 次回は26年後 私は73歳 北関東か北陸で見られるらしい・・・

 剣道しているかな

 さて、そんな水曜日

 蒸し暑い道場にはいつものように大勢の子供達が集まる。

 開始時刻まで、一列に並んで打ち込み台に向かって面を打つのだが

 福さんの指導で「大きな声」競争をした。

 すると・・・ あのRENが伸びのある大きな声を出す。

 皆、太刀打ちできず、兄貴のK輝ですら引き分け。

 福さんに褒められ、得意そうに笑みを浮かべるREN

 この間まで泣きべそかいていたのが嘘のようだ。

 準備体操が終わると西盛先生がお互い隣りの者とジャンケンをさせる。

 みんな何かゲームかと思い、楽しそうにジャンケンする。

 勝った者同士またジャンケン・・・ 子供達も一喜一憂。

 西盛先生は何もゲームをしている訳ではなかった。

 

 ジャンケンは相手の表情、癖、勢い等を”読んで”

 相手の出す手に勝つ手を”瞬時”に決めて行う。

 剣道の技の選択もまさしく、ジャンケンと同じだ。

 相手が発する情報(見えるもの、見えないもの全て)

 を瞬時に分析(読んで)して、相手に勝つ技を選択する。 

 「ジャンケンの強い者は剣道も強い。」

 子供達に分かり易く説明する。

 なるほど真理だ。

 いつものように大人との掛かり稽古を終え、基本稽古、切り返しで終了。

 ちょっといつもより早く終わった。

 その後がいけない。

 元気があるのはいいのだが

 ありあまっている子供達は大声で道場を走り回る。

 まるで運動場のように 

 一部の開始前に西盛先生より

 先生にしては非常にソフトに注意していらしたが

 この点は大人である我々の責任だろう。

 私も変な遠慮が邪魔して見過ごしてしまった。

 <剣道の理念>

 「剣道とは剣の理法の修練による人間形成の道である。」

 いくら試合に強くても礼節が身についていなければ

 剣道を学んだとは言えない。

 世界に例の無い規模の少子高齢化を近未来に向かえる日本にとって

 現在の小学生への教育は重要極まるもの。

 道場とは神の前で(神前で)、その人間形成をする神聖な場所だ。

 その自覚が足らず、子供達の元気の吐き出し口を訂正できないのは情けない。

 今日はなんとなく後味悪い稽古内容だった。