世界制覇から一夜明けた。
今年ほどドラマがあった大会もなかったろう。
なり手のなかった監督
選手選任への各チームの思惑
選ばれた選手、選ばれなかった選手
試合で活躍した選手、ブレーキとなった選手、出場できなかった選手。
そして野球が大して好きでもないのに
なんだかナショナリズムが疼き自国を応援してしまった国民(自分のことだ(^^; )
少なくともその一瞬、選手達の活躍に国が一つの方向を向いていた。
戦争とは違うスポーツが成し得る健全なナショナリズムだ。
戦いぬいたどこの国の選手にも拍手を送りたい。
しかし、一つだけ気になる事がある。
"敗軍の将、兵を語らず"
オリンピックでも星野監督がいろいろ言い訳じみた事を言ってバッシングを受けたが、
今回も韓国の監督が「イチローを敬遠しろというサインを出していたが、若いキャッチャーがそのサインを理解していなかった。」と語ったとの報道がされた。
これが事実なら、絶対にいけない。
「敗因はイチローと勝負した事」(ここまではいい)
「(サインの話など出さずにただ)この責任はすべて私にある」とだけ、コメントするべきだった。それがノブレスオブリュージュ(高貴なる者の義務)だ。
先日のテレビ「落日燃ゆ」で描かれていた広田弘毅宰相の生き様の事。
そうでなければ戦った選手達が浮かばれない。
戦いの実行責任は選手にあるが、勝敗の結果責任は監督にある。
少しだけ一つになった日本人の"気"
この"気"が景気を刺激してくれればと願わずにはいられない。
何はともあれ
久々に気持の良い瞬間を味わえた。