リバ剣の裏部屋2022

46歳で28年ぶりにリバ剣(当時二段)、現在錬士六段。目標は死ぬまでに八段受審^_^

道場連盟稽古会番外編

一人の中学二年の剣道少女がいた。

試合、練習、また試合

勝て! 勝て! 勝て!

好きで始めた剣道のはずが

なんか違う。

私の目指す剣道はこんなだっけ?

大好きなお父さんの言葉が頭をよぎる。

「お相手が心から参ったと思うような一本を目指しなさい。」

相手の心を攻め、心を打ち、その心を思いやる。少女は父の教えるそんな剣道が目指したい。

でも

なんか今やってる剣道はそんな剣道じゃない。

常に勝つことだけを求められる。

違う。こんなんじゃない。

少女は

上を目指す者誰しもがぶつかる

大きな壁の前で悩む。

そんな時、昇段審査の練習で習った

剣道形三本目が壁を抜ける鍵となる。

「相手を打たなくたって、勝てるんだ」

少女の行く手を阻んでいた暗闇に少し明かりがさす。

そして

いつか読んだ剣道小説の一文を思い出す。

「武者の生業は戦うこと。武士の生業は戦いを収めること」

暗闇が一気に晴れる。

「私が好きな剣道、

お父さんから教わった剣道は武士の剣道!」

少女はそんな剣道を通して人として成長することを誓う。

「私が目指す道、それは武士道也!」

中学二年の少女はこの思いを

昨日行われた日本剣道少年団研修会体験、実践発表会の場で関東代表で出場し発表する

その結果

なんと全国で最優秀賞に選ばれた。

その少女とは

我が道場と親睦のある、宿命のライバル桜ちゃんが所属する剣桜会のあの次期会長候補TATEさんのお嬢さんだ!

おめでとうございます。\(^o^)/

写真は道場連盟の年始会で

その功績を発表したところ。

大喜びの伊藤陽文先生