食べたい、安全でいたい、仲間になりたい、誰かに認められたいと言う欲求(欠乏欲求:無いと不満になる)が満たされると人は自己実現の欲求を求めるとアブラハム・マズロー は言った。
その自己実現、自己の成長は、その人の『フロー体験』の質と量で決まるとミハイ・チクセントミハイは言った。
フロー体験とは人が成長する過程で起きる節目となるイベントで、我を忘れて、時間を忘れて何かに熱中した体験の事。
その質と量で人はどれだけ成長するか決まると彼は言った。
逆に言えば、あまりのめり込んで何かに夢中になった経験のない人、真剣に打ち込んだことがない人は、自分を磨くことはできない。ということだ。
道場には強い子もいれば弱い子もいる。
強い子は素質はもちろんの事、稽古量だって、稽古への意欲だって他の子より数段ある。
だけど、年間を通してメンバーになれない子だって、強い子と同じ稽古に食らいついている子もいる。
ヘロヘロポイントマックスの掛かり稽古、冬の冷たい床でやる寒稽古、言葉もなくなる真夏の合宿稽古。
一度も団体戦のメンバーになれない子だって、いっしょにのめり込んで稽古して来たはずだ。
この経験は間違い無くチクセントミハイの「フロー体験」!!
就活の面接で
インターハイに出なくたって
関東大会に出なくたって
部活動の主将じゃなくたって
学年通して補欠だって
一度も試合に出たことなくたって
自分が夢中になってのめり込んだフロー体験を
胸を張って語ってほしい。
やって来た者にしか解からない独特の熱さを彼らは持っている。
作った話は薄っぺらですぐにわかる。
剣道じゃなくても、何でもいい
のめり込んでやってきた彼らの自慢話を私は聴きたい。
熱い就活戦線 真っ只中!!
あきらめんな
#でも剣道やってたら一次はPASSさせちゃうかも(^^;
参考文献
「あたたかい組織感情」
野田稔、ジェイフィール著