完全失業率は5.7%(7月)と過去最高、6ヶ月連続の上昇を続けた。
さらに実態は雇用調整助成金申請者(休業者への給付)分2〜3%加わり
既に8% 600万人を超える戦後最悪の状態となっている。
ネガティブなことばをこれでもかと撒き散らすマスコミ
疑心暗鬼となって石橋を叩き過ぎて壊してしまう国民
だれかなんとかしてほしい!!
(その結果が今回の選挙結果となったのかもしれない)
でも本当にそうなの?
我々はどうすればいいの?
この質問に解り易く答えてくれる本を読んだ。
「日本の雇用」大久保幸夫(リクルートワークス所長)著 講談社現代新書
☆雇用問題の歴史
★マスコミ報道への反論
☆企業・組織マネージャー・個人視点での雇用問題
★雇用対策もっとも大事な部分
を解り易く説明している。
ぜひ一読を薦めたい一冊だ。
最後に「個人的なセーフティネット構築のすすめ」として
いたずらに不安がるのでは無く、自分や家族の幸せのために
準備すべき事を語っている。概要を紹介すると・・・
1.貯金・個人年金(何よりもまずすべきこと)
2.夫婦共働き(専業主婦世帯を90年代後半から逆転)
3.人的ネットワーク(知人からの情報が転職時に有効)
4.正しい知識(企業は簡単に解雇できない)
5.職業能力(どこへ行っても雇用してもらえる汎用性ある能力取得)
特に能力は専門性に加えて、どんな仕事にも必要な次の基礎力を養っておくことが感銘。
・コミュニケーションなどの対人能力
・自己管理などの対自己能力
・問題発見・解決などの対課題能力
また、ある程度の不安は人の成長を促進する(心理学者チクセントミハイ)
とした上で
無用な不安は私的セーフティネットで最低限に抑え、残りの不安はうまく活用して自分自身の成長につなげることが雇用不安に振り回されない。 と説く。
日本人は自己よりもまわりに流され易い国民性を持つ。
あれこれ悩む前に事実を自分の目で把握し自分で考えて、行動し、すべき準備を着実にしておく必要があるのだろう。
いたずらに驚・懼・疑・惑 (四戒) を持つことのない肝を剣道で
鍛えるのが一番の得策かもしれない。
またこじつけたか・・(・・;)