リバ剣の裏部屋2022

46歳で28年ぶりにリバ剣(当時二段)、現在錬士六段。目標は死ぬまでに八段受審^_^

タテ社会

「タテ社会の人間関係」中根千枝著

1967年に第1刷が発行され、現在118刷110万部も売れている超ベストセラーを読んだ。

40年以上も前に書かれたものだが、その内容は古くささを感じさせない。

ある意味、日本人の根幹は半世紀近くたった今も変わっていないのかと愕然ともしてしまうが・・

面白い本なので、是非一読をお薦めしたい。

その中で先輩、後輩という身近なタテ構造について欧米との違いが興味深く書かれているので、ちょっと紹介しよう。

#一部引用

ロンドン大学では、教授、助教授、講師は一括して「コリーグ」(同僚)であり、同じ科の同僚は、先輩、後輩の区別なくファーストネームで呼びあっている。・・・中略・・・

ファーストネームで呼び合うのは、教授陣の間だけ、また学生同士の間だけ・・中略・・学生は博士号を取った日から、はじめて教授たちから、ファーストネームで呼ばれ、教授達をファーストネームで呼ぶことが許されるのである。

引用終わり

欧米の世界ではタテにつながる序列ではなくヨコにつながる社会構造を持ち、連帯性が高く、序列意識は低いのだそうだ。

何十年経っても入部時の序列が尾を引き、特に一年上は大嫌いで一年下には未だに偉ぶる

どこぞの国の慣習と違う事か

但し、「もの言いたければそれなりの段に昇段しろ」

と言う点では同じなのかもしれない。

大学や高校のOB会での態度を見直すか(^-^;