リバ剣の裏部屋2022

46歳で28年ぶりにリバ剣(当時二段)、現在錬士六段。目標は死ぬまでに八段受審^_^

シーズン4最終回

土曜日
半休をとり帰宅。
日曜日の審査準備をするためだ。

審査用の袴にアイロンをかけ
胴着を丁寧にたたむ。

手拭いはもちろん

流汗悟道

横須賀の剣士として審査を受ける自覚が故。

いつものようにビールとワインを飲んでぐっすり眠る。

決戦の日曜日
少し早めに眼が覚める。

まだ日の出前
もう寝られない。

今回、もっとも精神的に支えてくれた一冊の本を読み返す。鉛筆で線を引いた部分を。

その本とは

W?Tガルウェイのインナーゲーム

この本のお陰で
今ここに集中できた。

久里浜から
横須賀線に乗る。

イヤフォンからはラストサムライサウンドトラックが流れる。

戦場へ向かう武士の心境を味わう。

いろいろ邪念が襲いかかる。
落ちたらどうしよう、、、、

その度に
今ここ、大丈夫

と自分自身に言い聞かせ、浮かんだ邪念を払う。

結果は決まっている。
だからやるべき事を一生懸命
楽しむ。今を楽しむ。

横浜から地下鉄に乗り換え
決戦の場、岸根公園へ。

なぜか会場に近づく程
心が落ち着く。

少々早めの到着
4段審査を眺めながら
受付時間を待つ。

番号は5119
男性第4会場のトップ
5117からが第4会場だから
最初の立会いは女性だと分かる。
想定内、最終稽古でK頭さんに稽古をお願いしていた。

いつも以上に袴の紐をきつく縛る。
臍下に張りを感じるよう垂れをしっかりつける。

胴紐が取れないように
これでもかという程しっかり結ぶ。

開会の挨拶が終わるとすぐの立会い。
第1列、3人目。

#内容は動画を観て下さい。

覚えているのは
立会いの前

大きく息を吸い、うーんと唸りながら
そして、心で

今ここ!
大丈夫!

と念じていたことだけ。

初太刀が当たらなくとも
次の打ちが当たらなくとも
打ち切って残心を示した。

あれよあれよいう間に終わり
その後の発表までの長い事。
胃がキリキリ痛む。

立会い審査の発表が張り出され
1番最初に5119が目に入った時
拳に力が入った。

剣道形は何度も練習会に参加していたので
自信があったが、太刀7本目を間違えた。
小太刀2本目でお相手が些細なミスから動転してやり直そうとしたが、打太刀である私は流れの中から、やり直さない方が良いと考えそのまま3本目へ。
お相手は2本目をやり直そうとしばらく下段に構えなかったので、下段に構えろと要求。
審査員の先生方にも聞こえたかも知れない。
結果、その方も形では落ちなかった。

全てが終わり、仮合格証をもらって
やっと一息。

ずっと見ていてくれた井上先生と固く握手。

帰りの一人祝賀会の崎陽軒の焼売とアサヒクリアの美味いこと。

こうして長い1日が終わった。

水曜日からシーズン5が始まる。
58歳でシーズン6が迎えられるように
稽古に臨む。