週刊ポストに6月から連載され、11月11日の最終回と同時に単行本が発売された。
こんな時だけど、そろそろ未来の話をしようか
というサブタイトルに何故か引かれた。
人間は結果を生きているわけじゃない、
いつだって過程を生きてるんだ。
だから何度だってやり直せる。
いつでも、どんなところからでも、
その意志さえあれば____
元国防庁情報局にいた
今は隠居中の主人公の父の言葉が
心に残る。
震災から九ヶ月
だんだん記憶が薄くなっていくが
二度と戻れないかもしれない
被災者にも将来じゃなく、未来を感じてほしい。
被災者を親戚にもつ私が読んでも
違和感なく読むことができた。