リバ剣の裏部屋2022

46歳で28年ぶりにリバ剣(当時二段)、現在錬士六段。目標は死ぬまでに八段受審^_^

真剣

あるホームページに紹介されていたので、表題の小説を読んだ。

新陰流を創った上泉伊勢守野信綱の話。

若い頃は結構好きで、良く歴史小説を読んだが、最近はビジネスに関連する童門冬二ものを少し。

久方ぶりの時代小説だった。

結構、泣ける場面も豊富。

特に師弟愛は最高。

剣道に参考になる話もふんだんに書かれていた。

その中のひとつを紹介しよう。

新陰流の源流 陰流の師匠

愛洲移香斎久忠との稽古での話し

すべての打ちを読まれて

途方にくれている信綱に

移香斎「若のような疾い太刀筋を見ようと思って目を凝らしたら、その途端に当たっとるがな。ワシが見とったのは若の陰や」

「気は太刀を振るう前に必ず先に動く。・・略・・ 気の動きは表に現れる構えなどにより、はるかに相手の本性を現してるんや。」

なーるほど これが身につけば

我が師匠や もしかしたら館長の面に乗れるかもしれない。

極意のつまったすごい一冊だ。

なにがすごいかと言えば

この小説の作者 海道龍一朗氏は剣道経験者では無いという事。

よほど資料文献を読み漁ったに違いない。

たまにはこう言う本も面白い。

ぜひ一読してみて下さい。

信綱が若い時の立切試合のシーンはまじに泣けるよ。